実費型タイプの保険について日額型タイプの保険と比較しながら解説!
医療保険には「実費型」と「日額型」があります。
日本の医療保険では日額型が一般的とされているため、実費型についてはよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまり馴染みのない実費型の医療保険ですが、じつは日額型よりも補償が手厚いケースがあるのです。
今回の記事では実費型について日額型と比較しながら特徴を解説します。
実費型保険とは
一般的に「損保」と呼ばれる損害保険会社が販売している保険で「実際の損害額が保険金として支払われる保険」のことを指します。
日額型保険とは
「契約時に設定された保険金が支払われる保険」のことを指します。
例えば、医療保険などでは1日の入院に対して10,000円、通院1日につき5,000円といった定額制の保険金の支払いになることをご存じの方は多いのではないでしょうか。
このような保険のことを日額型保険と言います。
一般的に、損害保険会社が取り扱っている商品は「実費型」で、生命保険会社が取り扱っている商品は「日額型」です。
実費型保険と日額型保険の違い
実費型保険と日額型保険では何が違うのでしょうか。
例えば、入院治療が必要となり高度先進医療を受けたり、差額ベッド代などが発生した場合、実費型保険であれば、入院の日数や手術の有無に関わらず、発生した費用が補償されるため(限度額内に限る)、自己負担額はゼロになります。
しかし、日額型保険だった場合、入院1日当たりの保険金や手術時の保険金が定額のため、治療の内容によっては不足することが考えられます。
治療内容による自己負担額の不安がなくなるのは、実費型保険であると言えます。
実費型保険のメリット
実費型保険のメリットは、次の4つが考えられます。
①自由診療の診療でも補償される
②入院日数に関わらずに自己負担分の医療費が補償される
③入院しなくても補償される
④20~30代で加入すると保険料が安い
順に見ていきましょう。
①自由診療の診療でも補償される
自由診療とは、公的な健康保険制度が適用されない診療のことです。
公的医療保険が適用されていない進んだ医療技術などを受診することなども自由診療にあたります。
そのような進んだ医療技術のうち、公的保険の適用を前提としたものが高度先進医療と言われる治療方法です。
高度先進医療の治療費に関しては、日額型の医療保険では「先進医療特約」などでカバーされていますが、その他の自由診療に関する補償は基本的にありません。
実費型保険であれば自由診療に関する治療費も補償される商品が存在しますので、医療費を心配することなく治療に専念することができます。
②入院日数に関わらずに自己負担分の医療費が補償される
日額型保険の場合、入院1日目から日額5,000円といったかたちで補償額が予め設定されていますが、1日の入院であったとしても、5,000円の実費で済むとは限りません。
一方で実費型保険の場合、自己負担額がそのまま補償されます。
③入院しなくても補償される
日額型保険では入院することで入院保険金の支払い対象となりますが、実費型保険であれば通院や健康保険での自己負担分など、実際にかかった費用に対して保険金を受け取ることができます。
万が一の際の自己負担の心配をしなくてよいのが、実費型保険の大きな強みであり、特長であると言えるでしょう。
④20~30代で加入すると保険料が安い
若い時期は保険料が安く設定されているため、充実した補償内容の保険に加入しやすくなります。
実費型保険のデメリット
これまで実費型保険のメリットをあげてきましたが、デメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。
次の3つが考えられます。
①現状定期保険のみなので、更新の必要がある(2022年1月時点)
②限度額によっては補償が足りなくなる
③高齢で加入すると保険料が割高になる
詳しくご説明いたします。
①現状定期保険のみなので、更新の必要がある
生命保険会社が販売している医療保険は、加入後の保険料が変わらず補償も一生涯続く「終身型」と、定期的に保険料の見直しがあり、保険の期間も決まっている「定期型」の2つに大別することができます。
実費型保険には「定期型」の保険しかないため、若いうちは安い保険料で充実した補償を受けられますが、年齢を重ね更新するたびに保険料が見直され高くなっていくのが一般的です。
②限度額によっては補償が足りなくなる
実費型保険では補償上限額が設定されている場合があり、その限度額によっては補償額が足りず、自己負担が必要になることも考えられます。
③高齢で加入すると保険料が割高になる
年齢を重ねるほど、病気やケガで治療を受ける確率が高くなるため、充実した実費型保険の保険料は高く設定されています。
日額型保険のメリット
続いて日額型保険のメリットを見ていきましょう。
こちらは次の2点が大きなメリットと言えます。
① 日額が固定のため、実際の医療費より多く保険金が出ることがある
② 終身型も選べるので将来設計しやすい
詳しく見ていきましょう。
①日額が固定のため、実際の医療費より多く保険金が出ることがある
日額型保険の場合、実際の負担額に関わらず、一定額が支払われるため、実際に負担した医療費よりも多く保険金が支払われるケースもあります。
その場合、病気やケガをしたことによって起きた医療費以外の出費にも充てることができます。
②終身型も選べるので将来設計しやすい
実費型保険は定期型しかありませんでしたが、日額型保険であれば「終身型」の保険もあるので、安い保険料のまま補償を継続することができます。
また、60歳まで、65歳までなど、保険料を短期払いに設定すれば、保険料を払い込んだ後も補償は一生涯続きますので支出の見通しが立てやすい側面があります。
日額型保険のデメリット
反対にデメリットとしては「治療内容によっては保険金が足りないことがある」ということがあげられます。
日額型保険の場合、前述している通り、保険金が予め決まっています。
そのため、治療内容によっては保険金だけでは賄えず、治療費を自己負担する可能性も出てきます。
ある程度まとまった貯蓄を準備しておくなどの対策を講じる必要があるかもしれません。
まとめ
医療保険に関しては、実費型・日額型それぞれに特徴があり、メリットもあります。
そもそも保険は「万が一に対する備え」ではありますが、自分にとってどのような保険が最適なのか、自分の不安を解消してくれるのはどのような商品なのか?
数ある保険商品の中から、ご自身で納得するものを見つけるのはなかなか骨の折れる作業です。
ぜひ保険代理店などに相談してみましょう。
文責:株式会社 エムアイカード
ファイナンシャルプランナー 二戸由起子
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SJ24-01155(2024年5月30日)