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あなたに合った保険選びシリーズ①
お子さまにおすすめの保険をファイナンシャルプランナーからご紹介!

夫婦だけで生活していた頃と子どもが産まれてからでは、今後の備え方が変わります。
自分が死亡してしまった場合や、働けなくなってしまった場合を考慮して、家族に資産を残すことを重視しなければならないためです。
保険商品は、ライフステージに合わせて加入をするのがもっとも効果的です。

今回の記事では、子どもが生まれたタイミングから成人するまでの間のおすすめの保険についてご紹介します。

お子さまが生まれた時は保険を見直すタイミング

子どもが生まれて幸せいっぱい!
その時になって、初めて保険が気になるようになったという方も多いのではないでしょうか。新たなライフステージに入った際に、どんな保険があるのか見ていきましょう。

貯蓄型保険と保障型保険

保険には2種類あることをご存じですか?
貯蓄型保険と保障型保険と呼ばれるものです。

貯蓄型は月々保険料を支払い、保険の保障期間の終了時(満期時)になると、それまで支払った保険料の中で積み立て(運用)に回っていた部分が満期保険金として支払われるというものです。
将来のための積立部分を確保しながら、保障も得られ、何事もなければ、満期時には契約時に約束していた満期保険金を受け取れるというメリットがあります。

また、満期になる前に途中で解約した場合でも解約返戻金という戻り金がある保険です。
しかし、当初の契約期間満了前に解約した場合、解約返戻金はあってもごくわずかな場合や、支払った保険料を大幅に下回る場合もあるので注意が必要です。

保障型は、「生命保険」に代表されるように、「何かがあった時のための」保険です。
何かがあった時には、死亡保険金や高度障害保険金などを受け取ることができ、万一の場合の残された家族の生活保障として役立てることができます。
しかし、保険期間中に何事もない場合は、それまで支払った保険料が戻ってくるといったことはありません。
いわゆる、掛け捨ての保険です。その代わり、月々の保険料を安く抑えられるというメリットがあります。

貯蓄型保険がおすすめの人
将来のための資金を確実に貯めていきたい方や預貯金が苦手な方、口座にお金があると使いたくなってしまうような方にもおすすめの保険と言えます。

学資保険(こども保険)

お子さまが生まれた時にまず初めに耳にするのが「学資保険」ではないでしょうか。
保険会社によっては「こども保険」という名称で販売されています。
日本の教育費は高いことで有名です。
大学卒業までの教育費は、すべて公立の場合でも1人あたり約1,041万円、すべて私立の学校なら約2,540万円はかかると言われています。

子どもにかかる教育費
  国公立 私立
幼稚園(3年間) 約65万円 約158万円
小学校(6年間) 約193万円 約959万円
中学校(3年間) 約146万円 約422万円
高校 (3年間) 約137万円 約291万円
大学 (4年間) 約499万円 約769万円*
合計 約1,041万円 約2,540万円

*文系・理系の平均で算出
 文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果について/日本政策金融公庫 令和元年度「教育費負担の実態調査結果」をもとに作成

学資保険は、予め定めた時期に祝金や満期保険金を受け取るために毎月一定の保険料を支払う貯蓄性を重視した保険です。
現在は低金利のため、大きく増えて戻ってくることは期待できません。
しかし、契約者である親に万一のことがあった場合、その後の保険料の払い込みが免除され、なおかつ満期保険金は、当初の契約通りに受け取れるという特徴の商品が多く、自分に何かがあっても、確実に教育資金を残すことができる保険だと言えます。

但し、事情があったとしても、加入時に決めた保険料払い込み期間や満期保険金の受取時期を変えることができない商品が多く、解約することはできますが、解約するとそれまで積み立ててきた額を大幅に下回ってしまいます。

中学の学用品に使いたい、部活の遠征費の足しにしたい時など、急な出費が発生した場合に、自由に取り崩して使うことができないお金と言えます。
逆に言えば、解約しにくいという特徴があるからこそ、確実に貯められる、というメリットにもなります。

終身保険

自分にもしものことがあったとしても、残されたご家族に生活の不便をかけない、お子さまに学業を諦めさせないためにはどうしたらいいのでしょうか。
そのような時に使えるのが、終身保険と呼ばれる終身の死亡保険です。一生涯保障される保険ですが、途中で解約することもできます。

お子さまがある程度大きくなった時や、もう高額の死亡保障はなくてもいいと思えた時に解約することで、解約返戻金というものを受け取ることができます。
これを大学の入学費などのまとまった教育費に充てることも可能ですので、もしもの時の保障を確保しつつ教育資金も準備することができる、というものです。

終身保険には「円建て」と「ドル建て」などの外貨建てという種類があります。
外貨建ての場合は、運用損益に加え、為替変動のリスクもありますので、どちらがより自分に合っているのか、代理店の窓口などで相談することをおすすめします。

補償型保険がおすすめの人
保障型保険は、途中解約しても解約返戻金がないため、必要な時にまとまった額を用意することはできませんが、貯蓄型の保険と比較した時に保険料が格段に安くなるというメリットがあります。
定期保険や収入保障保険といった保障型の保険は、基本的には、死亡時の保障や高度障害状態になられた場合の保障であるため、終身保険よりはお手頃な保険料で、自分に万一のことがあった時に、生活費やお子さまの教育資金を残すことが可能となります。

お子さま自身が加入する

ここまでは親が保険に加入し、子どもの将来を守るという視点で見てきました。
次はお子さま自身が保険に加入するという視点から見ていきたいと思います。

傷害保険

生まれたばかりのころには意識していなかった「子ども自身の保険」も、お子さまが成長し活動範囲が広がってくると同時に、気になり始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時に検討したいのが、傷害保険です。

幼稚園、小学校に入るような年代になってくると、遊び方も大胆になり、ケガをする機会も増えますし、活動範囲が広がることで交通事故などによるケガの心配も起こりえます。
特に男の子ですと、骨折や頭からの流血などは決して珍しいことではありません。
そんなケガによる通院や入院が補償対象となります。

医療保険

乳幼児期には県や市区町村が医療費を負担してくれる「乳幼児医療費助成制度」があるので、たとえ入院や手術が必要な事態になったとしても、医療費の負担は小さくて済みます。
しかし、この助成制度の対象となるのは、基本的には、健康保険の対象となる医療費だけです。

お子さまが小さいという理由で、親が付き添い入院をする際の個室代や食事代や雑費など、医療費以外にかかる金額に対する保障はありません。
そのようなときに、民間の医療保険に加入をしていれば、例えば入院日額1万円・5,000円などの給付金でそのような費用に備えることが可能です。

尚、乳幼児医療費助成制度の対象年齢や自己負担金については、市区町村や収入によって変わるため、ご自身でよく確認されることをおすすめいたします。

個人賠償責任保険

小学生になってくると、自転車に乗って出かけていく機会も増えていきます。
そんな時に検討したいのが個人賠償責任保険です。

相手が子どもであったとしても、ひとたび事故が起こり加害者となってしまったら、高額の賠償責任が発生することもあります。また、個人賠償責任保険は、相手にケガをさせてしまった場合だけではなく、相手のモノを壊してしまった場合などの補償もされます。

たとえ大きな事故ではなかったとしても、相手の車を傷つけてしまったり、ご近所さんの窓ガラスを割ってしまったりすることもあります。
個人賠償責任保険は、そんな万が一に備えることのできる保険と言え、近年では自転車に乗る人に対し保険加入を義務化している地域も増えてきています。

生命保険

最近では、10代のうちからお子さまに生命保険をかける方も増えてきています。

こんな小さいうちから?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、小さいうちにお子さま本人が大きなご病気などを患ってしまった場合、それ以降、充実した保障の生命保険や医療保険に加入することが難しくなる、という背景があるからです。

年齢が低ければその分、保険料も低く抑えられます。お子さまが小さいときに親が契約者として加入し、お子さまの成人後に契約者(保険料の支払いを行う人)を変更し、低い保険料での充実した保険を成人の祝いとするなどされる加入方法もあります。

お子さまの年齢に合わせて加入する保険の種類や時期を考える

「子どもが生まれてからもう、だいぶ年月が経ってしまった!今からだともう学資保険は間に合わないかしら?」などというお悩みがあるかもしれません。
確かに、0歳の時点で教育資金の準備を始めれば、早く始めるほど月々の負担が少なく、資金を準備することができます。
しかし、お子さまが大きくなったからと言って何もできないわけではありません。
お子さまが大きくなった分、それまで高額でかけていた死亡保障などを減額する代わりに、貯蓄型の保険に変更したり、最新型の保険に見直したりすることで、家計のスリム化を行って、浮いた保険料を教育費の積立にまわす、ということも可能です。
生命保険や医療保険は年々進化し、内容も変わっています。
入りっぱなしで見直していない保険がある場合、一度代理店の窓口などで保険相談をされると、意外な発見があるかもしれません。

まとめ

今回は、親自身に保険をかけることで、未来のお子さまの教育や生活を守れるようにするという視点からの保険。
そしてお子さまご自身に保険をかけることで、今のお子さまの生活を守り、保障していくといった保険の2パターンをご紹介させていただきました。

ご自身のライフスタイルやご家庭での考え方に合わせて、また、お子さまの誕生や入園や入学などの大きなイベントを機に、ぜひ保険を検討してみましょう。
それぞれのご家庭に最適な保険探しの際は、代理店の窓口に相談してみることをおすすめします。

文責:ファイナンシャルプランナー 二戸由起子

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