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スマートフォン向けの保険は加入するべきなのか?

ここ10年で世の中に完全に普及したものがスマートフォン。
たくさんの機能が詰まっていて、手放せない大切なアイテムです。
しかし、便利だからこそ故障などがあった際にはとても困ってしまいます。
修理代も高く、金銭的なダメージも小さくありません。
近年ではそういったスマートフォンにもしものことがあった時のために、スマートフォン向けの保険商品が販売されるようになっています。
この保険ではどのような補償が受けられるのでしょうか。
補償内容とメリットについて紹介していきます。

スマートフォン向けの保険

保険といえば、生命保険や損害保険、医療保険などさまざまなものがあります。
これらの保険の特徴として、今起きている問題ではなく、将来起こるかもしれない問題に対して備えるために、予めお金を払う、ということが挙げられます。
将来起こるかもしれない問題は、実際に起きた場合に対処するのが大変なものばかりです。

そこで、現代人にとって手放すことのできない重要なツールである、スマートフォンについて考えてみましょう。

スマートフォンは今や持っていて当然、と言えるくらい普及しましたが、それに伴い、スマートフォンの破損、故障といった問題に悩まされるケースも増えています。
それに対応すべく、スマートフォンの破損や故障などに対応した保険が登場しているのです。

スマートフォンは、携帯電話に比べて多機能で、小型パソコンのような使い方ができます。
それだけでなく、最近では、スマートフォンと連動させられる「スマート家電」もあるなど、その用途は単なる携帯電話にとどまらず、私たちの生活に欠かせないものになっています。

今や私たちの生活に浸透しているスマートフォンですが、端末は10万円を超える高価なものも珍しくありません。
壊れたとしても、気軽に買い換えられる人ばかりではないでしょう。
購入してから1年以内ならメーカー保証が付いていますが、対応できる状況が限られています。
そのため、さまざまな状況に対して長期間対応できるスマートフォン向けの保険が求められ、それが登場するのは当然の流れと言えるでしょう。

今では、端末メーカーによる補償や携帯キャリアによる補償サービス以外に、一部の保険会社や、最近では物流会社やiPhone修理の専門会社などが、スマートフォンの保険を提供しています。

具体的に何が補償されるのか

保険で重要なのは、何を補償してくれるのか、という点です。
必要な補償がなければ、加入する意味がありません。
そこで、ここではスマートフォン向けの保険で補償される例と、補償されない例を具体的に紹介していきます。
但し、保険によって補償内容に違いがあるので、自分が必要と思ったものが含まれているかどうか、加入する前に必ず確認してください。

落下による画面割れや内部不良
よくあるのが、スマートフォンを落としたことで故障するケースです。
画面が割れることもありますが、外見上は問題がなくても内部不良を起こすことがあります。
このとき、全体的に不具合が生じることもあれば、一部の機能だけ不具合を起こすこともあります。
このようなケースでは、保険の上限額までであればスマートフォン向けの保険で修理代が全額支払われます。

水没による故障
お風呂やトイレ、洗面台にスマートフォンをうっかり落としたなどの理由により、スマートフォンを水没させてしまうことも少なくありません。
最近では防水機能付きのスマートフォンも増えていますが、やはり完全に水没させてしまうと、故障する可能性は高くなるでしょう。
この場合、修理できるケースとできないケースがあり、修理できない場合は全損ということで買い替えになってしまいます。

スマートフォン向けの保険の中には、修理不能となった場合の特約に、修理費用として定められている上限額の半額が支払われるものがあります。
機種によって上限額は異なりますが、比較的新しい機種の中には10万円を超えるものもあります。
仮に上限額が10万円なら、全損の場合はその半額の5万円を受け取ることができます。

紛失
スマートフォンは普段から使うものとはいえ、四六時中手に持っているわけではないでしょう。
かばんやポケットに入れていることもあるので、落としたり置き忘れたりして、紛失することもあります。
また、盗難にあうこともあるでしょう。
このようなスマートフォンの紛失トラブルに見舞われた場合にも、補償してくれる保険があります。
但し、保険によっては、盗難ではない単なる紛失は補償の対象外とするものもあるので注意が必要です。
さらに、海外で紛失した場合は補償の対象外となっている保険もあります。

また、補償を受けるにあたり、警察に行って紛失届あるいは盗難届を出し、受理された書類の写しが必要となるなど、所定の手続きを行わなければなりません。
そのうえで見つからないと判断された場合は補償の対象となりますが、修理不能の場合と同様に、補償は上限額の半額までとする保険もあります。
そのため、保険の補償内容によっては、携帯キャリア各社の補償サービスを利用して同一機種と交換してもらった方が良いケースもあるでしょう。

以下の場合は、補償を受けられない可能性が高いので注意が必要です。

故意の破損
自分でスマートフォンを投げつけて壊したり、あるいは床において踏みつけたりして壊してしまうと、故意の破損とみられて補償を受けられない可能性が高くなります。

規定を越えた修理
スマートフォン向けの保険は、多くの場合、利用できる回数や金額が決まっています。
例えば、年2回までは修理代金を補償しますが、それ以上になると補償できない、などということがあります。

また、5万円や10万円など年間の補償上限額が決まっている場合は、それを超えて修理することになると、補償の対象外となります。
利用の上限については、回数または限度額、もしくは両方が上限として定められているので、事前に確認しておきましょう。

補償期間を超えてからの修理

携帯キャリアが提供する補償サービスは、補償期間が決められているものが多くあります。
例えば、機種の発売から3年間など期限が決まっていて、それを超えた場合は修理での対応ができなくなるというものです。
その理由として、部品の確保が難しくなるということが挙げられます。
日進月歩で進化しているスマートフォンは、絶え間なく新製品が発売されていることから、旧製品の部品が確保しづらくなり、修理が難しくなってしまうケースが多いのです。
そのため、スマートフォン向けの保険についても、あまりに古い機種については、保険の対象外になっていることがあります。

保険の加入はどのタイミング?

保険の加入時期は、その機種を購入した時がベストです。
いつ壊れるのか、いつ紛失するのかは誰にもわからないので、なるべく早くから備えておくに越したことはありません。

しかし、一度壊してしまい、修理したことで保険の加入を考えるようになった、という人もいるでしょう。
また、身近な人がスマートフォンを破損し、高額な修理代がかかるのを見て、保険の加入を考える人もいると思います。
その場合は、どうしたらいいのでしょうか?

スマートフォン向けの補償には、いくつかの種類があります。
大きく分けると、端末メーカーによる補償や携帯キャリアによる補償サービス、そして保険会社などが提供する保険です。

携帯キャリアやMVNO(格安スマホ業者)の補償サービスは、主に端末を購入した時に加入します。
(※Mobile Virtual Network Operator:“仮想移動体通信事業者”の略。自社の通信回線は持っておらず、大手通信会社から回線を借りてサービスを提供していることが特徴)

例えば、A社の場合は「ケータイ補償サービス」、B社の場合は「あんしん補償パック」などという名称で、購入した時に加入を勧められます。
但し、キャリアによっては購入後14日以内なら加入できるものもあります。
また、端末は持ち込みでも契約時なら加入できるものもあるので、詳細は各キャリアで確認してください。

主な補償内容は、端末故障時の修理代金の割引です。
ほとんどの場合、修理代の上限額や自己負担金などが設定されています。
但し、データ復旧を助けるサービスや、それ以外のサポートなどもあるのが特徴です。

端末メーカーによる補償サービスは、端末購入時に加入することになります。
補償内容も、故障した際の修理や交換対応が主流となっているうえ、修理店も限定されています。
さらには、補償期間内に機種変更をした場合に新機種に補償を引き継げないことから、使い勝手はあまりよくありません。

このような理由から、これだけでは対応が不十分だと感じる人もいるでしょう。
特にキャリアやMVNOの補償サービスの場合は、修理費用の一部を自己負担しなければならないこともあります。

一方で、保険会社などが提供するスマートフォン向けの保険については、例えば修理の場合、上限額までであれば自己負担金は発生しません。
また、スマートフォンを複数台持っている場合は、台数の上限はありますが、1つの契約で複数台を登録することができます。
さらに、中古のスマートフォンでも保険に加入することができ、非正規の修理店で修理した場合の代金も補償の対象となります。
キャリアを解約した後でも補償を継続できるのも、キャリアやMVNOの補償サービスにはない、スマートフォン向けの保険ならではのメリットです。

既に購入済みの場合

既に購入済みの端末の場合、購入してからある程度時間が経っているのなら、キャリアの補償サービスやメーカー保証ではなく、スマートフォン向けの保険に加入することになるでしょう。
保険によって、補償内容や保険金額に違いがあるので複数の保険を比較・検討することが大切です。
すでに書いたとおり、スマートフォン向けの保険には、一つの保険で3台までなど複数の端末をカバーできるものがあります。
さらに、機種変更やキャリア変更をしても、保険は継続できることが多いのも特徴の一つです。
なぜなら、キャリアの補償サービスやメーカー保証は端末が対象となっているのに対し、スマートフォン向けの保険は、その利用者を対象としているからです。

このように、一口にスマートフォン向けの補償とはいっても、さまざまなものがあります。
保険に加入するのがいいのか、それともキャリアの補償サービスやメーカー保証だけで十分なのか、よく考えて自分に合ったものを探しましょう。

文責:宮野 岳

 

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