地震への備えはしていますか?
早いもので、阪神淡路大震災から25年、東日本大震災から9年、熊本地震から4年が経ちました。
まだ復興の道半ばの地域もあり、1日でも早く、そして一人でも多くの方が心穏やかに安心して暮らせる日が来ることを心より祈っております。
さて、言わずとも知れた地震大国である日本。
皆さんは地震に対して万一のための保険に加入していらっしゃいますか?
意外と知らない地震保険
お客さまからのご相談を受けていて、「火災保険」に入っていれば、地震で建物や家財道具に損害が出た時も補償してもらえると思っていらっしゃる方が非常に多いように感じます。
実際に火災保険では、地震・噴火・津波が原因で建物・家財道具へ損害が発生した場合は補償されません。
阪神淡路大震災では、神戸で大規模な火災が発生しました。
また、東日本大震災では、千葉から東北地方にかけて大きな津波に襲われました。
火災による損害だから、水害による損害だから火災保険で保険が下りるだろうとお思いかも知れませんが、前述のとおり、地震や津波が原因の損害は火災保険では補償されないのです。
では、地震が起きた時に補償が受けられる保険はあるの?と心配になりますが、それが「地震保険」です。
但し、「地震保険」は単独で加入することはできません。
火災保険を主契約として加入し、その主契約に対して地震保険をセットすることによって、加入することができます。
地震保険はどの保険会社で加入したら良いの?
地震保険は、民間の保険会社を政府がサポートする半公的保険とも言える保険です。
そのため、「火災保険」の補償内容・保険料は各保険会社で異なりますが、「地震保険」はどの保険会社で加入しても同じ内容・同じ保険料になります。
尚、地震保険は最長で5年契約までしかできません。
住宅を購入した際、10年間などの長期の火災保険に加入された場合でも、地震保険は最長で最初の5年間しか加入することができません。
その後、お客さまからのお申し出が無い限り、自動更新される仕組みになっています。
また、すでに契約中の火災保険に地震保険をセットしていない場合、期間の途中で地震保険を追加する事は可能です。
保険料の見直しが予定されています
2011年に発生した東日本大震災の影響を受け、地震保険料が3段階で改定されることが確定しています。
来年、2021年に最後の3段階目の保険料改定※が実施され、特に関東地方では10%程度の値上げが予定されています。
※地震保険期間の始期日が2021年1月1日以降となるご契約分から(2021年1月1日以降に地震保険の中途付帯または自動継続する契約を含む)
関東にお住まいの方で、現時点で地震保険に加入していらっしゃらない方、ご契約期間が1年契約の方は、今年中に最長の5年契約で地震保険にご加入される事をお勧めいたします。
ご参考までに…
値下げ予定の都道府県は、北海道・青森県・新潟県・岐阜県・愛知県・三重県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・愛媛県の12道府県で、その他の地域では値上げが予定されています。
※物件の所在地の他、建物の構造によっても値上げ・値下げの率が異なります。
なぜ長期契約が良いの?
なぜ5年契約がお勧めなのか、それは、契約期間初日の保険料が満期まで適用されるからです。
1年契約の場合、来年値上げが実施された場合、来年の更新時には値上げ後の保険料をお支払いいただく必要があります。
逆に、今年のうちに5年契約で加入した場合は、値上げの影響は5年後の更新時まで反映されないため、総支払額を抑えることが可能です。
お住まいの都道府県ごとに、値上げ・値下げが異なりますが、値上げが実施される地域にお住まいの方は、値上げ前の今年中に長期契約へのお切り替えをご検討なさることをお勧めいたします。
執筆者:株式会社 エムアイカード 保険担当
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