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エンディングノートってどう書けばいいの?記載する項目は?

近年、「終活」が騒がれ、その内容に注目が集まっています。 その中でもエンディングノートは、最初に手を付けるものと言われています。
しかし、エンディングノートと言われても、何を書けばいいのか、どこでノートを入手したらいいか分からないですよね。
この記事では、エンディングノートの選び方から、記載の方法、どう運用していけばいいのかまでを紹介いたします!

エンディングノートって何?

2011年にタイトルそのものの映画『エンディングノート』が、公開されたこともあり、一時期よりこの言葉を聞く機会も増えてきているようです。
『エンディングノート』とは、何なのでしょうか?

エンディングノートとは、自身の死に際して、残された方に、どのように対応して欲しいのか、「気持ちの部分」と「財産や訃報の連絡などの実務的な部分」の両方を具体的に伝えるためのノートです。

私の父母はどちらも60代と若くして亡くなりました。父は癌だったので、死にゆくまでにいろいろと準備をする時間もあり、市販のエンディングノートを使って色々と書き残してくれていました。
入っている保険の種類から持っている銀行口座、自分がいなくなった後の母の身の振り方、持っているアパートをどう管理してほしいかなど、具体的でしたし、ノートに記載したことを元に父と話し合うこともできました。

もし、このようにまとまった情報がなかったら、困ることも多数出てきたのではなないかと、父が亡くなった後に実感し、感謝の気持ちしかありません。
残された家族からすると、エンディングノートはできる限り亡くなった人の意にそいたい気持ちと具体的な実務の面での負担軽減の両方を叶える、とても素晴らしいノートだと思います。

遺言書とは何が違うの?

エンディングノートには法的な強制力はありません。
遺言書がなければ、エンディングノートにいくら相続のことを記入しても、その希望が叶えられるとは限らないのです。
遺産相続について確実性を期すためには法的に有効な遺言書を作られることをお勧めします。

一方、遺言書は、自分の死後のことしか記載することができませんが、エンディングノートには生前の希望も書くことができます。
要介護状態になったときや脳死などの植物状態になったときの延命治療の有無など、どのようにして欲しいのか、書き残して伝えることが可能です。
そういった意味でも、元気で、自分の意識や希望がはっきりしているうちに完成していると安心です。

エンディングノートの入手先

エンディングノートは、各社から発売されていて、金額も1,000円から2,000円程度で購入できるものがほとんどです。
亡くなった後のことを中心に記載するものから、生きている間にも利用できるような各種契約状況、パスワード、資産状況などを整理して書くものまでさまざまな種類があります。
いずれも、生活の中のもしもの時に備え自分自身や家族のために自分の大切な情報を1冊にまとめておけることが特徴です。
さまざまな項目に分かれているので、書きやすいところから始めることができ、ご高齢の方だけでなく、年齢を問わず自分の頭や情報を整理できるでしょう。

「まずは試しに書いてみたい!」「内容を見てみたい!」という方には、インターネット上で配布されている無料のエンディングノートをお勧めいたします。
Yahooやgoogleなどの検索エンジンで「エンディングノート 無料ダウンロード」と検索すると、いくつかのサイトが表示されます。
各サイトによって特徴やボリュームもさまざまなエンディングノートが配布されているので、いくつか見比べてみると好みのものが見つかるかもしれません。

エンディングノートには何を記載すればいいか?

エンディングノートの書き方は基本的に自由です。
エンディングノートに書かれた質問に答えることで、項目を埋めていきます。

【記載例①】個人情報について
個人情報について、契約しているサービス、SNSなどのパスワードや、インターネットバンキングのパスワード、キャッシュカードの暗証番号などもまとめて記載があるとご家族は助かるでしょう。

【記載例②】葬儀・納骨について
葬儀の規模や希望する斎場、遺影に使ってほしい写真や一緒に棺に納めてほしいものやその他の希望などを記載します。

完成したエンディングノートはどうすればよいの?

エンディングノートの保管場所として望ましいところはいったいどこなのでしょうか?
それは、ご自身が記載した内容によっても異なります。
例えば、延命治療の有無や死後の葬儀の希望など、気持ちの部分が大部分を占めているようなノートの場合、家族が見つけやすく、すぐに取り出しやすい場所に置いておくのが望ましいです。
しかし、細かな資産状況や金融機関、SNSなどのパスワードまで詳細に記載している場合は、盗難に合わない場所であることも条件となります。
いずれの場合でも、自分に万一のことがあった場合に信頼できて後のことを任せられる人にエンディングノートの存在と保管場所について、必ず伝えておきましょう。

また、書き上がったエンディングノートを時折見直して、気持ちに変化が無いか、情報に更新があれば、古い情報を変更日時や追記の日付を明記したうえで常に最新の情報にしておくとよいでしょう。

まとめ

自分に万一のことがあった場合に、残された人に自分の気持ちと必要な情報を伝えることができるエンディングノート。
一度でも書いたことがある人は次のように言います。
「ただ、情報を書き残せる、というだけでなく、頭の整理、情報の整理ができた」「書いているうちに、家族との記憶を思い出し、改めて感謝の念が湧いてきた」
エンディングノートを書くということは、いつか訪れる自分の『死』と向き合うこと。
この先、自分はどのように生きて、何を残したいのか?どのように最後を迎えたいのか?エンディングノートを通じて生きることが浮き彫りになり、更なる輝きを持ち始めます。
元気なうちにご家族と一緒にエンディングノートの書けるところから作り始めてみませんか?

文責:ファイナンシャルプランナー 二戸 由起子

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