会社の団体保険と個人で加入する保険の違いは?
勤務先で割安で加入できる「団体保険」*に加入されている方も多くいらっしゃるかと思います。
多くの場合割安に加入できるメリットがありますが、デメリットもあります。
今回は、「団体保険」のメリット・デメリットについてお話します。
*団体保険とは企業や団体が保険会社と契約する保険契約です。
団体保険のメリット・デメリット
勤務先で加入する「団体保険」とは、社員の福利厚生のひとつとして利用されている保険制度のことです。
基本的には、1年ごとの更新型で変更がなければ、自動更新されます。
この保険の最大のメリットは保険料が割安なことです。
加入されている方は実感されているかと思いますが、ご家族も一緒に加入できるうえに、割安な保険料に関しては個人で加入する保険料とは比べものになりません。
家計にとっては、ありがたいことですよね。
また、保険料も給与天引きのことも多いので、保険料未納の心配もありません。
また、生命保険料控除証明書がまとめて会社に届くので、年末調整の手続きも会社がしてくれます。
いいことばかりのように見えますが、デメリットもあります。
任意加入型の団体保険では1年もしくは5年ごとに保険料が上昇していきます。
「団体保険」は社員の福利厚生のひとつなので、会社を退職すれば保険の継続ができなくなったり、保障内容が変わることがあります。
また、保険が継続できなくなったときに、新たに個人で保険に加入しようとしてもすでに持病があって加入できないこともあります。
個人保険もうまく利用していざというときの備えを!
このように、「団体保険」はメリットが多いので勤務先にこの制度があれば大いに利用するべきだと思います。
ただ、最大のデメリットである「退職すると保険の継続が難しい」という点は注意が必要です。
ずっと会社に勤務できるわけではないので、あくまでも上乗せ部分の保険という考えで加入するほうが良いでしょう。
実際に、会社の保険が終了するので新たに保険を検討したいという相談を受けることがあります。
具体的なお話をすると健康上の理由で加入が難しかったり、保険料が高くて希望の保障がつけれなかったりすることがありますが、事前に個人で一生涯保障の医療保険に加入しておけば、退職後に新たな保険の加入を考えなくても済みます。
「団体保険」は保険料も割安なのでつい「これでいいや」と思い、そのままにしがちです。
本当に保険が必要な時に、保障が終了していたということがないよう、一度ご自分の保障内容をご確認してみてはいかがでしょうか。
執筆者:株式会社 エムアイカード 保険担当