三越伊勢丹でほけん

保険ブログ:保険に関するお役立ちブログ

保険ブログ

保険に関するお役立ちブログ

もし、明日水害に遭ったら…?
~事前にできる「知識」の備え~

 

2018年も残すところあとわずかとなりました。
今年を振り返りますと冬季オリンピックやサッカーW杯など、わくわくする明るいニュースもありましたが、「地震・水害」など自然の脅威をみせつけられた天災の多い1年でもありました。
天災に遭う前にできる備えとして避難バッグの準備などあるかと思いますが、今回は水害に遭った時に知っていると安心に繋がる「知識」の備えについてお伝えいたします。

まず、自分でできる備えは?

今年起きた災害として記憶に新しいのが7月に起きた「西日本豪雨」です。

「平成最悪」といわれるほどの広域の被害で、政府は「特別措置法で定める著しく異常かつ激甚な非常災害」に該当すると判断し、豪雨災害で初めて「特定激甚災害」に指定され水害の恐ろしさを再認識いたしました。

「西日本豪雨」により、被害にあわれた皆さまには心よりお見舞い申しあげます。

人的被害も甚大であったことに加え、広域でライフラインが遮断され、浸水家屋も30,000戸以上にものぼり、多くの方の穏やかな「日常」が奪われました。 
今後も同様の集中豪雨に見舞われれば、日本中どこでも被害を受ける可能性もあり、もはや天災による被害は、誰にでも起こり得ることと言えます。 

まず、自分でできる備えとして自治体が公表している洪水ハザードマップで、ご自宅の水害のリスクを確認しましょう。想定を超える事態が相次いでいるので、過信はせず目安として確認しておくと安心でしょう。

災害に遭ったときに受けられる公的支援は?

災害に遭い、ご家族は無事でも住宅などの財産を失うリスクが考えられます。
住宅ローン残債があれば、精神的経済的負担は想像を絶する事態です。
そこで検討したいのが、水害からの被害に備える火災保険等への加入です。
 
災害で一定以上の被害を受けた市町村は『災害救助法』が適用となります。
具体的に受けられる支援としては、避難所では食料品、寝具などが支給されます。医療支援や子どもに必要な学用品支給もあります。 
自宅に戻れない場合は、仮設住宅などの供給があります。

適用地域の金融機関では、通帳やキャッシュカードがなくても本人確認後にお金を引き出せます。 
電気、水道などのライフラインの復旧に時間を要したため、ICカードなどを主な支払い方法としていた方は、現金が手元になくて困り果てたという話も耳にしましたので、キャッシュレス生活を基本とされている方も避難バッグなどに少なからずの現金の備えがあると安心ですね。

住宅全壊などで受け取れる支援金としては、10世帯以上の住宅全壊被害が発生した市町村等では、被災者生活再建法が適用になり、所定要件のもとで支給されるものがあります。
全壊、解体、長期避難時の基礎支援金は100万円、大規模半壊は50万円で、再建方法に応じて加算される加算支援金は最高200万円となります。
全壊・大規模半壊の判定は自治体の発行する「り災証明書」で行われ、市区町村役場での手続きが必要です。 
受け取れる金額としては最高300万円ですから、公的な支援金だけで住宅再建や生活再建は困難です。

そこで火災保険の保険金などが再建の支えになります。
同じ火災保険でも、商品や契約により受け取れる保険金は異なります。 
水害で保険金が受け取れるかどうかは契約次第で、損害を100%補償する商品もあれば、一部補償されるもの、補償対象外とするものなどさまざまです。

必要な水害保険金が受け取れるのか、契約している火災保険等の内容を確認し、補償の見直しを検討しましょう。 

保険証券がない!どこに問い合わせたら?

あらかじめ避難バッグの中に保険証券、通帳などのコピーを入れておくと安心でしょう。
ご自宅が甚大な被害に遭い保険証券が行方不明になっても保険は無効になりませんが、請求手続きの際、保険会社が分からないという事態になるかもしれません。
災害救助法の適用地域に住む個人の契約者を対象に、損害保険契約は日本損害保険協会、生命保険契約は生命保険協会が契約の有無や契約先の問い合わせに対応してくれます。

【日本損害保険協会】「自然災害等損保契約照会センター」
受付:平日午前9時15分~午後5時(土日祝および12月30日~1月4日除く)
0120-501-331
【生命保険協会】「災害地域生保契約照会センター」
 受付:月~金(祝日を除く)午前9時~午後5時 
0120-001-731

また、しばらくの間は保険の継続手続きや保険料の支払いどころではないかもしれません。
災害救助法の適用地域では、保険料の支払いや継続手続きの猶予を受けられる場合があります。

事前に知識や備えがあることで安心。

水害が起こらないことが一番ですが、もしもの事態が起きても知識があれば、少しでも落ち着いて行動できます。

株式会社 エムアイカード 保険担当

<出典>
内閣府防災情報のページ
「平成30年7月豪雨による被害状況等について」
http://www.bousai.go.jp/updates/h30typhoon7/index.html
「災害救助法
http://www.bousai.go.jp/taisaku/kyuujo/kyuujo.html

損害保険協会ホームページ 
http://www.sonpo.or.jp/

生命保険協会ホームページ
http://www.seiho.or.jp/

 

関連リンク

>>火災保険・地震保険