死亡保障はいくら必要?
死亡保障はいくらあればよいかは、家族構成やライフステージによって異なります。
ご自身の現在の状況や立場による死亡保障の考え方をみてみましょう。
■シングルのときは
シングルの時は、一般的には扶養する家族はいないので多額の保障は必要ありません。
葬祭費やカーローン等があれば残債をカバーができる程度の死亡保障で十分です。
■結婚した時は
結婚後、相手が専業主婦(夫)の場合、家計を支えている人は、
万一自分が亡くなったときのその後の配偶者の生活費を考える必要があります。
現在の生活費をもとに、万一の際の生活費を考え、遺族年金等を差し引いた不足分の総額を死亡保障で備えるとよいでしょう。
尚、夫婦ともにフルタイムで働いているなどで、万一のことがあっても配偶者の生活費は心配ないという場合には、シングルのときと死亡保障の考え方は変わりません。
■子どもが生まれた時は
子どもの教育プランによって死亡保障の金額が異なります。
将来、どこまで進学させたいか、その進学費用にはどれくらいの費用がかかるのか、
統計データ等を参照しながら教育費の総額を算出しましょう。
夫婦、いずれかが亡くなってもその費用をカバーできるように死亡保障の金額を考えます。
尚、子どもが独立した際は、死亡保障は夫婦のみ世帯のときの考え方に戻ります。
■退職した時は
既に子どもが独立していたら、退職した後は大きな支出を伴うライフイベントはないのが一般的です。
夫婦お互いが亡くなったとき、遺族年金や預貯金等の資産で生活費がカバーできるか確認をしておくことは必要ですが、大きな死亡保障は必要性が低いといえます。
筆者が考える死亡保障額の目安は下表の通りです。
しかし、あくまでも一般的な目安でかなり幅がありますが、
年代や家族構成、どのような生活を送りたいかなどによっても異なります。
また、会社員か自営業かによって遺族年金の金額も異なります。
専門家に相談することも視野に入れ、自分の場合はどうか考える契機にしてみてはいかがでしょうか。
<死亡保障の目安>
ライフステージ | 死亡保障として考えたい主なもの | 死亡保障の目安 |
シングル | 葬祭費、カーローン等借入金の残債 | 300万~500万 |
結婚(夫婦のみ) | 葬祭費、配偶者の生活費 | 300万~3,000万 |
ファミリー |
葬祭費、配偶者と子どもの生活費、 子どもの教育費 |
2,000万~5,000万 |
退職後 | 葬祭費、配偶者の生活費 | 300万~1,000万 |
文責:ファイナンシャル・プランナー キムラミキ