がん保険の診断一時金、ここを知らないと危険!
がんを患った時に頼りになるのが治療費や収入補填など何にでも使うことができるがん診断一時金です。
多くのがん保険に付いている保障ですが、給付条件は商品によって異なります。
診断一時金について注意点を確認していきましょう。
複数回受け取ることができるのか?
がん診断一時金は、がんと診断された場合に100~300万円程度のまとまった給付金を受けることができる保障です。
給付される条件について次の点をチェックしましょう。
受け取れる回数
診断一時金を一度受け取った後、一定期間経過すれば診断一時金を複数回受け取れる商品が増えています。
しかし、以前は、初めてがんと診断確定された時に1回のみ受け取れるというものが主流でした。
再発や移転のリスクに診断一時金で備えたいのであれば、複数回給付があるということが大切なポイントとなります。
何年経過後に再び受け取れるのか
複数回受け取れる場合、前回の支払いから2年以上経過後というように2年に1回を給付限度としている商品が多くなっています。
しかし、1年に1回や3年に1回を限度としているものもあります。
再発や移転に手厚く備えるためには給付されるスパンが短い方が安心です。
2回目以降に給付される条件
初回は、医師によるがん診断確定で一時金を受け取ることができるという保険が大半ですが、2回目以降については、下記の表のように各社で条件が異なります。
入院が条件となっているよりも通院も給付対象となっている方が診断一時金は受け取りやすくなります。できるだけ給付条件が良いものを選択したいところです。
2回目以降の給付条件例 |
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がんの治療を目的として入院をした時 |
がんの治療を目的として入院・通院を開始した時 |
所定の手術・放射線治療・抗がん剤治療を受けた時 |
再発・転移・別のがんの診断確定時 |
診断確定され、入院または所定の通院で治療を受けた時 |
上皮内新生物でも給付されるのか?
上皮内新生物は、がん細胞が上皮内にとどまっている状態のため、転移や再発の可能性が少ないと言われています。
そのため、診断一時金の給付対象外だったり、金額が50%や10%となっている商品もあります。
給付対象であればより良いですが、保険料との兼ね合いを見て、必要かどうかを判断しましょう。
治療が多様化する中、まとまった現金を一括で受け取ることができるがん診断一時金の重要度は増しています。
既にがん保険に加入している場合は、給付条件を改めて確認をした上で必要であれば早いタイミングで見直しをしましょう。
文責:ファイナンシャル・プランナー 秋山友美