先進医療って誰でも実際に受けられる治療なの?
最近、お客さまから「テレビで『先進医療』というのを見たけど、これって一般の人でも受けられる治療なの?」「特別な人しか受けられない治療方法ではないの?」などのご質問をいただきました。
たしかに、『先進医療』と言われても、なかなかイメージしづらいかと思います。
そこで今回は、実際に先進医療を受けた知人の体験談をもとに、「先進医療とはどうすれば受けられる治療なのか?」についてご紹介させていただきます。
先進医療の体験談 ~どうやって治療を受けたか?~
先進医療にはどういうものがあるかご存じですか?
先進医療とは、特定の大学病院などで研究・開発され、実施されている医療技術のうち、厚生労働大臣の承認を受けたもののことを言います。
(先進医療の各技術の概要は、厚生労働省のホームページに掲載されています。)
先進医療を身近で受けたという話はなかなか聞かないので実感がわかなかったのですが、先日知人(女性)から体験談を聞くことが出来ました。
知人は名古屋市に住んでおり、名古屋大学医学部附属病院に通っていました。
そこのかかりつけの医師から紹介をもらい、市内にある「名古屋市立西部医療センター」で先進医療とされている陽子線治療を受けることができたそうです。
では、「先進医療」は、紹介がないと受けられない治療なのでしょうか?
先日私が見学に行った、千葉県にある「放射線医学総合研究所病院」の方のお話では、最近は病院の問い合わせ窓口に直接問い合わせて、治療を受けられる方も増えてきているとのことでした。
あきらめずに可能性がある場合は問い合わせをしてみることを考えてもよいのではないでしょうか。
先進医療の体験談 ~治療費・交通費について~
先進医療を受けられる医療施設は厚生労働省が定めており、現時点で陽子線治療を受けることができるのは全国で14カ所のみです。
※先進医療を実施している医療機関の一覧(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html
近くに適切な施設がなければ、飛行機や新幹線などで通院をするような方もいらっしゃると聞きます。
そういった場合、当然交通費や宿泊費は自己負担となります。
知人は自宅から通える範囲で先進医療が受けられる施設があってラッキーだったと言っていました。
治療費については知人の場合、民間の保険には加入しておらず、技術料の全てを自己負担で支払ったとのことです。
幸い知人は経済的に余裕があり、家族の協力もあったおかげで、300万円程度かかった治療費も払えたようですが、やはり民間の保険に入っていればよかったと話していました。
金銭的な負担は大きかったものの、体の負担は軽く、痛みや後遺症もなく、「体も楽になり本当に受けてよかった」とも実感を込めて話してくれました。
できることから始めてみましょう
今回知人の話を聞き、「先進医療」は、やはり受けられるのであれば受けた方がいい治療であることを実感いたしました。
そして、知人の話にもあったように、先進医療は治療費が自己負担となる治療方法ですが、民間の保険に「先進医療」特約を付けておくことによって、かかった技術料と同額が保障されます。
健康なうちにこういった特約がご自身の保険についているかどうかを確認しておいていただくと、いざというときに力強い味方になってくれるはずです。
10月19日(金)更新予定のブログでは、実際の治療に至るまでにかかった時間や通院回数等についてお話させていただきます。
執筆者:株式会社 エムアイカード 保険担当