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貯蓄型保険のメリット・デメリットを紹介!

保険には掛け捨て型や貯蓄型などのタイプがあります。
いざ加入しようとしたときに、検討している保険がどのようなタイプなのか、自分にとってメリットがあるものかどうかを知ったうえで契約したいものです。

本記事では、掛け捨てタイプ・貯蓄型タイプそれぞれの特徴を紹介します。

保険にはタイプがある?

保険に加入しようと思った時、まずチェックするのは保障内容と毎月の保険料、そして実際に何かあった時に支払われる保険金額です。
この3つに注目し、比較検討したうえで保険を決める人は多いのではないでしょうか。

実は、保険を決める際に、この3つ以外にも注目したいことがあります。
それは、保険のタイプです。

さまざまな保険を比較すると、保障内容と保険金額が同じくらいなのに、保険のタイプが違うために、毎月の保険料が大幅に異なることに気づきます。
保険料の安い方がお得なように思えるかもしれませんが、決してそうではありません。
その理由がわかるように、保険のタイプ別の特徴について解説します。

掛け捨て型保険

保険期間が決まっていて、その期間が満了した時や中途解約時に、返戻金などが特にないか、あってもほんのわずかという保険を、掛け捨て型保険といいます。
掛け捨て型保険があるのは、定期保険やがん保険、医療保険、収入保障保険などです。

定期保険とは、保険期間が一定期間に定められた死亡保険です。
一定期間契約し、その間に契約者が死亡、もしくは約款で定められている高度障害状態と認められた場合に、死亡保険金や高度障害保険金が支払われます。
定期保険は、10年などの年数で区切られた年満了と、60歳までなど、年齢で区切られた歳満了とに分けられます。
年満了は、保険期間が終了すると更新して契約を継続できるため、「更新型」と呼ばれます。
契約の更新は自動更新されるため、更新しない場合は、契約者の方からその旨を伝えなければなりません。
但し、定期保険はいつまでも契約更新が続くわけではなく、保障の上限年齢までとなっています。
そのため、例えば80歳が上限年齢であれば、その年齢になった時に契約は終了します。

また、更新型の場合、更新時に保険金と保険料を改めて決定します。
年齢が上がると保険料率も上がることから、保険金額をそれまでと同額にして更新すると、保険料が高くなるのが特徴です。

一方、歳満了のものは、「60歳まで」「70歳まで」というように、年齢で保険期間を設定します。
更新型のように途中で契約を更新することはなく、設定した年齢に到達するまで契約が続きます。
そのため、歳満了のものは「全期型」と呼ばれます。

がん保険は、がんに特化した保険で、定期型と終身型があります。
定期型の場合は保険期間が限定されますが、更新により継続することができます。
一方、終身型の場合は保険期間が一生続きます。

定期型の場合、保険料は、年齢が進むにつれて更新ごとに上がります。
但し、加入後、一定の年齢までは終身型よりも保険料は安くなります。
一方、終身型は、年齢に関係なく保険料は一定です。
但し、加入時の保険料は定期型よりも高くなります。

定期型と終身型にはこのように細かい違いがありますが、どちらもがんと診断された時に一時金が支払われ、死亡時には死亡保険金が支払われます。
尚、がん保険はがんだけをカバーする保険であるため、保障は狭く深いのが特徴です。
そのため、がん以外の病気やケガに対する保障はありません。

医療保険は、がん、心疾患(急性心筋梗塞)、脳卒中の三大疾病を中心に、さまざまな病気やケガの保障をします。入院時や通院時は日数に応じた保障があり、手術の際は一時金が支払われるのが一般的です。
尚、一時金は、どんな手術でも支払われるわけではなく、原則的に治療を目的とした手術に対し支払われます。
そのため、例えばレーシック手術の場合は、手術給付金の対象外となることが多いです。

医療保険も、がん保険と同様、定期型と終身型があります。
定期型の場合、保険期間は一定期間あるいは一定年齢までとなり、終身型の場合は保険期間が一生涯続きます。
また、定期型の場合は更新により継続することができますが、保険料は、年齢が進むにつれて更新ごとに上がります。
一方、終身型は、年齢に関係なく保険料は一定ですが、加入時の保険料は、定期型より割高になります。

収入保障保険とは、死亡や高度障害状態になって収入が途絶えた時に、収入を保障する保険で、保険金を一時金ではなく給料のように毎月受け取れます。
被保険者ではなく、残された被保険者の家族の収入を保障するための保険ですが、現在では、被保険者の収入を保障するものもあります。
契約から期間が経過するにしたがって、受け取る保険金の額が少なくなるのが、収入保障保険の特徴です。

貯蓄型保険

保険は、もしもの時に備えて加入するものです。
急病や、不慮の事故などを想定しているのですが、何事もなく過ごし、保険を一切利用する機会もなく満期を迎える人も珍しくありません。
そうなると、それまでに支払っていた保険料がもったいなく思えるでしょう。
そのような人に向いているのが、貯蓄型保険です。

何かあった時は保障を受けられるようにしながら、何事もなく満期を迎えた場合は、解約返戻金としてまとまったお金を受けとることができます。
つまり、保険と共に貯蓄をしているようなものです。
もし、何らかの都合で満期を迎える前に解約することになっても、一定期間を過ぎていれば解約返戻金は受け取れます。
その場合、支払った保険料よりは少なくなる可能性がありますが、全額無駄になるということはありません。

貯蓄型保険は、終身保険や養老保険、個人年金保険、学資保険に分けられます。
それぞれの特徴を、簡単に説明します。

終身保険は、簡単に言うと、保障が一生続く保険です。
生命保険の一種で、被保険者が死亡したり高度障害状態になったりした場合などに、保険金を受け取れます。
また、貯蓄性を兼ね備えているため、子供の学費や老後の生活費、葬儀費用などに備えるために活用できるのも特徴です。
終身保険は、保険料を一定期間支払うことで、死亡するまで保障が続きます。

終身保険の払込期間には、終身払いと短期払いの2種類があります。
終身払いは、生涯ずっと保険料を払い続ける方法で、短期払いは、一定期間のうちに保険料を支払い終える方法です。
尚、短期払いは、10年や20年など支払い期間を定める年満了タイプのものと、60歳まで、70歳までなど、何歳までに支払い終えるか決めるタイプの歳満了ものがあります。
終身保険の場合、死亡保険が支払われる以前に解約すると、中途解約とみなされます。
そのため、短期払いで払込期間が終わった後、死亡保険が支払われるより前に解約すると、中途解約ということになります。
中途解約した場合、保険料の払い込みが終了していれば、実際に支払った保険料よりも多い解約返戻金を受け取れます。
但し、死亡保険金の額よりは少なくなることに注意が必要です。

加入期間が設定されていて、満期を迎えると死亡保険金と同額の保険金を受け取って保険が解約になるタイプを、養老保険といいます。
尚、養老保険も生命保険の一種です。
養老保険にも、加入してから20年間、30年間といった年満了タイプのものと、60歳まで、70歳までなどといった、歳満了タイプの2種類があります。
但し、養老保険は定期保険とは違い、保険期間が終了すると更新することはできません。
養老保険は、保険期間中に死亡したり高度障害状態になったりした時に、保険金を受け取ることができます。
もしも何事もなければ、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。

また、養老保険は終身保険よりも解約返戻率の高い期間が長い場合が多いです。
そのため、貯蓄性が高く、契約期間中により自分に合った保険が見つかった場合にも、解約返戻金の多さを活かして見直しできるというメリットがあります。

個人年金保険は、公的年金や企業年金などで不足する部分を補う目的で用意する私的年金で、支払い保険料の一部を積み立てていき、60歳など契約時に設定した年齢を迎えたら、受け取ることができます。
個人年金は、年金を受け取る期間によって違いがあります。
主に、終身で毎月一定額を受けとる終身年金、決められた期間に一定額を受けとる有期年金、一定額が必ずもらえる確定年金の3つのタイプに分けられるのが特徴です。

終身は、その名のとおり一生涯年金が受け取れるもので、被保険者の死亡によって、年金の支払いも終了します。
有期年金の場合は、年金を受け取れる期間が10年など決まっているのですが、途中で死亡した場合、それ以降の分はもらえません。
確定年金も有期年金と同様に、年金を受け取れる期間が10年など決まっています。
但し、途中で死亡した場合は、遺族に残額が支払われるという点で違いがあります。

このように、個人年金保険は主に上記3つのタイプに分けられます。
尚、この他に、夫婦のどちらかが生きている間は年金を受け取れる、夫婦年金もあります。

掛け捨て型保険のメリットとデメリット

掛け捨て型保険のメリットは、保険料が安いという点が最も大きいでしょう。
貯蓄型保険よりも少ない保険料で同じ保障を受けることができ、高度な保障を受ける場合も保険料はそれほど高くなりません。
そのため、お子さまがまだ小さい方などが、死亡保障を高額にしたい場合などには向いているでしょう。

但し、途中で解約した時の解約返戻金や、満期を迎えた時の満期保険金などがないので、何事もなく過ごした場合は、支払った保険料がそのまま損失になってしまいます。
その期間の安心を買えたと思えればいいのですが、損をした気分になる人もいるかもしれません。
また、保障が一生涯におよぶ保険が少ないのもデメリットです。
がん保険など、一生涯保障を受けられるものもありますが、通常は期間が限られています。

貯蓄型保険のメリットとデメリット

貯蓄型保険のメリットは、保険をかけるのと同時に貯蓄ができるという点です。
万が一の時に備えながら、何事もなければ満期保険金や個人年金として受け取ることができ、保険金を受け取るまで保障が続くので、全額が無駄になることはほぼありません。
また、途中解約することになった場合も、解約返戻金を受け取れます。
このような性質の保険であるため、資産形成のために貯蓄型保険に加入する人もいます。
老後資金を貯めたいけれど、なかなか貯められないという人であれば、毎月支払う必要がある保険という形にしておくことで、強制的に貯蓄ができます。
プランによっては、支払った保険料を上回る金額が戻ってくるでしょう。
もし、途中で保険料の支払いが難しくなった時や、一時的に資金に困った時は、その時点での解約返戻金を元手として、保険会社から借りることもできます。

また、保険料を自動的に立て替えてくれる制度もあり、解約返戻金の範囲内であれば、保険料が一時的に払えなくなったとしても、わざわざ保険を解約せずに契約を継続できます。
但し、その分は後で返済しなければいけません。
また、その際は利子を付けて返済することになるので、最後の手段だと思っておきましょう。

デメリットとしては、掛け捨て型と比較して保険料が高額になってしまうことが挙げられます。
毎月2万円の保険料を同じように支払っても、保険料が同額の掛け捨て型の保険よりも保障部分が小さくなるので、もしもの時の備えとしては不満が残るかもしれません。
また、せっかく高額の保険料を支払っていても、すぐに解約すると解約返戻金はもらえません。
ある程度の期間が過ぎなければもらうことはできず、もらえるようになっても、最初のうちは金額もかなり少額なので、そのメリットはあまり感じられないでしょう。
貯蓄型の保険に加入する場合は、すぐに解約することがないように、保険料は無理なく支払える金額に設定しましょう。

まとめ

保険には、タイプによって長所と短所があります。
現時点で何かあった場合に備えるなら掛け捨て型の方がおすすめですが、将来的なことに備えるなら、貯蓄型の方が向いています。
自分の収入や残された家族の生活などを考えつつ、どの保険がいいのかよく考えてみましょう。
保険は、無理なく継続できることが大切です。

文責:宮野 岳

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