三越伊勢丹でほけん

保険ブログ:保険に関するお役立ちブログ

保険ブログ

保険に関するお役立ちブログ

子宮頸がん検診に行かれたことはありますか?

市区町村からある年齢を超えると、定期的にやってくるこの検診案内。
「検診は無料ではないし(※市区町村によって異なります)、自分で病院を決めて予約しなければならないし、なにより平日も週末も忙しいし…なんて、封も開けずにそのまま放置。
検診を受けられる1年の期限が切れそうになった頃慌てて開封し、病院の予約が間に合わないからまた来年にしよう!を繰り返してきたずぼらな私が、たまたま検診を受けたその2カ月後に高度異形成の切除手術をすることになったという体験談をご紹介します。

【私】41歳女性(手術当時:37歳)

【病名】高度異形成(CINⅢ)

きっかけ

私が毎年検診案内を放置していることを良く知っている夫ですが、長い同居生活を経てようやく入籍をしたその年の検診案内については、「行ったほうがいい!いや、行くべき!」と朝から晩まで言っていたので、確かに私も入籍したことだし、そこまで言うなら行ってみるかというような軽い気持ちでした。

予約~検査

検診の予約は、封書に入っている病院案内から病院を選択し、電話予約。

当日検査を終え、医師との会話で別の病院にて、再検査をするようにとのお話がありました。
その際、「どうして今回来たの?きっかけは?」と言われたので、「たまたま、結婚したばかりで旦那さんに言われて」と笑っていたのですが、「旦那さんに感謝ですね」と言われ、「そうですね~」なんて言いながら私にはその時、その意図はあまりわかっておらず、なんの不安もなく帰宅しました。
今思えば、検査結果があまりよくないような感じだったけれど、あえて医師は何も私には言わなかったのだろうと推測します。

再検査

再検査は、会社近くの大きい病院を予約。
個人差があるそうですが、細胞診という細胞を切り取る検査は私にはとても痛く、二度とやりたくないと思ったほどです。
※その後何回か別の病院で細胞診検査をしましたが、激痛だったのはこの時だけでした。

再検査結果

高度異形成と診断され、切除手術と1週間の入院が必要とのこと。
手術は、診断を受けた日から2週間後から予約が可能と言われました。

私の中では、突然のことで、よくわからないものの恐怖でパニックになりました。
「入院?手術?切る?1週間の休み?会社は?そもそも切るとか怖くて考えられない!」
(私、「注射」も「血」も嫌いな、かなりの臆病者です・・・)

上司への報告

自分の仕事のスケジュールや、年末年始であったこともあり、人手不足によるシフトの調整なども必要だったため、入院による休暇の相談をしなければと思い、すぐに直属の上司とその上長とミーティングをすることになりました。
まず、これまでの私の状況を説明し、病院への不安(細胞診検査が痛かったこと、とんとんと手術の話まで行ってしまい、落ち着くどころか、いろんな不安が生まれてきたことなど)も聞いていただけました。
上司からは「業務については気にしないこと、何より病院に不安があるなら、心行くまで病院を探すように。病院探しや検査などあれば、いつでも遅刻や早退をしてもよいから。」と言っていただき、大変心が軽くなりました。

病院選び

最終的に手術をするための病院を選んだ流れは以下の通りです。

1.保険付帯サービスを利用

自身の入っている保険会社の健康相談ダイヤル(病院紹介)に電話をかけ、高度異形成の治療に強い病院を教えてほしいと相談。
病状はがん0期という状況なので、がん治療に強い病院を5院教えていただくことに。

2.紹介された病院をWebサイトで確認

・立地(自宅、会社との距離、通い続けることが可能か)
・女性医師がいるか(この時は女性にこだわっていました)
・専門医の資格など
・その他自身でも近くの専門医を検索

調べた結果、まず3つの病院に行くことに決定しました。

新しい病院に行く前に

紹介状と診断結果(切り取った細胞_病理細胞)を、診断確定していただいた病院に事前電話連絡し、書類などを取りに行きました。
※行く先の病院名を宛名として書いてもらうため、新しい病院の名前も事前に伝えます。受け取りまでに5日ほどかかったと記憶していますが、手続きは電話のみで意外にスムーズでした。

各病院予約

・病院の初診受付時間を各病院のホームページで確認(事前に電話予約が必要な場合もあり)
・ある大学病院については、どうしてもこの方に診ていただきたいと思った女医さんがいらっしゃったので、先生を指定して予約しました。

初診

大学病院は研修医の方が事前診察などしてくれますが、とにかく待ち時間が長かったのが印象的です。
また、借りてきた病理細胞を渡しても、再度細胞診を行い、また改めて結果を聞きに行くというところもありました。

手術について

病院によって異なりますが、結果手術については以下2つの方法がありました。

①子宮頚部円錐切除術
②子宮頚部レーザー蒸散術

詳細は省きますが、上記①②にはそれぞれメリットデメリットがあり、臆病者の私は、「切る」という行為に耐えられないため、迷わず「切らない」②で対応できる病院を選びました。

但し、レーザー治療をしている病院は多くないようですので、ご注意ください。

また、治療法は当然ながら、大学病院であること、女医さんであること、その方が病院のホームページより、細胞に関する資格をお持ちであるということから、ある大学病院での手術を望んでいましたが 、手術まで3カ月以上かかってしまうとのことで、手術がある程度早くでき、通院がしやすい、自宅近くの個人の専門医を紹介していただきました。

手術の日

レーザー治療は、日帰りで行いました。
午前中に検診や点滴などを行い、午後半身麻酔にて、意識が朦朧とした中で、痛みもなく恐らく40分程で終了。
その後ベッドで2時間ほどの安静にし、帰宅しました。
それから2日間は自宅で安静に、容態が悪くなったら時間構わず連絡くださいと言われたため、安心したような、さらに不安になったような複雑な思いで2日間を過ごしました。

その後

1カ月後、細胞診を行った結果、問題ないことがわかり、その後も医師の指示により毎月の診察から3カ月後の診察へだんだん期間が空いていくようになり、診察が終了となりました。

給付金請求(保険会社・勤務先)

保険会社

加入している保険会社へ給付金請求の連絡をし、保険金請求書類を送付してもらいます。
保険会社所定の給付金請求書に必要な項目(手術名など)を記載し、病院から診断書などを発行してもらいます。
病院で郵送での対応も可能とのことでしたが、私は通院があったため、次回来院までに発行をお願いすることにしました。
保険金請求書類を送ってから1週間もたたないうちに給付金が振り込まれていたのは、本当にありがたいと感じました。

勤務先の医療共済制度

勤務先の対応部署に給付金請求の連絡を入れ、保険金請求書類を送付してもらいます。
私の今回の場合は、給付金請求書と領収証のみで対応可能で、給付金は約2週間ほどでいただけました。

保険料免除

保険料払込免除特約はみなさまがご加入されている保険契約には付帯されていますか?

主に、「三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)」ですが、がんは初めての診断確定、心筋梗塞・脳卒中に関しては「所定の状態」になったときに以後の保険料の支払いが払込免除になるといったものです。
保険料払込免除となった以降も保険契約は継続していきますので、万が一のために、みなさまも保険料払込免除特約をお付けすることをおすすめいたします。
もちろん特約ですので、その分毎月の払込保険料は高くなります。
私は父方の祖父が63歳で肺がん、母方の祖父を65歳で膵臓がんで亡くしているため、私もいつか癌になるだろうと思い、付帯していました。

今回の高度異形成については、私の加入している保険会社はがん保険、医療保険ともに対象となったので、保険料払込免除が適用され、がん保険・医療保険は免除となりました。但し、保険会社や商品によって異なりますので、もしこの記事に興味を持たれましたら、ぜひご自身でご加入されている保険契約の約款をご確認いただくか、ご加入の保険会社にご確認ください。

まとめ

・病院選びは保険会社の商品の「付帯サービス」も確認して、ぜひご利用ください。
・今ご自身が加入している契約内容を確認して(給付対象、契約内容)ください。
・各自治体の検診案内などを活用し、ご自身の身体を振り返るきっかけを作ってください。

私のこの病気については、たくさんの他の重篤な病気と闘っている方に比べたら、それほど重い病気ではなかったかと今は思います。
ただ、精神的不安や通院・検査費用などについては、保険に加入していて初めて、本当に良かったと心から感じた出来事でした。

保険金支払いの対象になる時は 、貯蓄タイプのような保険でない限り、概ねご自身・ご家族含めて嬉しい時に支払いがされるものではありません。
そのような万が一の時には、保険会社サービス、私ども代理店を利用していただき、金銭的・精神的不安を少なく、みなさまが通常の生活にいち早く戻れるよう、保険契約を通じてご協力させていただければと思います。

どうか、みなさまが今後もご健康で不安なく生活できますように、心よりお祈り申しあげます。

執筆者:株式会社 エムアイカード 保険担当

 

関連リンク