知らないと損?自動車保険の等級継承と被保険者について
自動車保険の等級は、保険料の割引(・割増)に関わるのでとても重要です。
例えば、最高の20等級(事故無し)では割引率が60%超となり保険料の負担額がかなり変わってきます。
そして、この等級は被保険者(保険を付ける方)の変更の際に引き継げる場合と引き継げない場合があるので、注意が必要です。
等級が引き継げなくなってしまうのはこんな時
よくあるケースとしては、例えばご家族と同居していたお嬢さまが結婚して、お車を持って新居に引越しする場合で考えてみましょう。
この場合、被保険者がお嬢さまご本人なら何も問題ありません。
しかし被保険者がお父さまだった場合、引越した後では原則被保険者をお嬢さまに変更することができません。
これは、等級を引き継げる被保険者の変更は個人の場合ですと①配偶者②同居の親族のどちらかなので、引越し前ならすんなり被保険者を変更することができますが引越した後では変更が出来ないのです。
等級が引き継げないという事態にならないために
ご家族が車を持って独立することが決まった際は、必ず事前に担当の代理店や保険会社に連絡し、変更の手続きを済ませておくことが大切です。
その他にも、自動車保険の契約後には通知義務があります
お車の買い替えや譲渡をした時、運転者の範囲が変わった時、引越しして住所が変わった時や、細かいところではお車を改造したり、カーナビなどの高額な付属品を付けたりして車両価格が変わってしまう時も、代理店か保険会社に通知する義務があります。
ちょっと面倒かもしれませんが、自動車保険契約を正しい状態で保つためには必要な事であり、通知をしなかったことで万一の際にせっかく支払っていた保険金が受け取れなければ意味がありません。
こんな場合はどう?などおわかりにならない場合もお気軽に担当の代理店や保険会社へご相談されることをお勧めいたします。そして、安心してカーライフを楽しんでください。
執筆者:株式会社 エムアイカード 保険担当